追記:村上春樹に読者の声を届けるよ!

 「村上春樹に読者の声を届けるよ!」で、コメントを寄せてくださったり、エントリーを宣伝してくださったり、(批判的な立場も含めて)関心を持ってくださったみなさまへ。

 おかげさまで、個人的な予想をはるかに超える24名*1のメッセージを、出版社(講談社)に送ることができました。まずは感謝をお伝えします。公開可否の欄が空白になっているメッセージは、公開可と判断してブログに掲載させていただきましたが、いやそれはちょっと・・・という方はご連絡ください。

 ところで、Googleで"Jerusalem-Prize"と検索すると、そのうち40%はtoledさんが英訳したビーさんの"Open Letter to Haruki Murakami about his Jerusalem Prize"にぶち当たるという、ものすごい状況になっています。アクセス数でも、Wikipediaに次ぐ2位と3位を独占*2。toledさんが英訳文をアップしたのが、たった一週間前だったことを考えると、まさに世界中が村上春樹をガン見してますね。

 最後に少しだけ。「村上春樹への手紙」で、「ユダヤ人のためだけに「約束された場所」は、たとえ完結しているとしても、不自然で間違った世界です」と書きましたが、ここでいう「不自然で間違った世界」は、イスラエルだけを指すわけではありません。

 日本が、国連人権理事会から勧告された、在日コリアンに対する差別を含む人種差別の撤廃を拒否していることはご存知でしょうか?

 以前、友人と部屋探しをしたことがありますが、大家の第一声は「ガイジンはお断りだよ!」でした。これは、あまりにもわかりやすい差別の典型例なので、たいていの人は大家をリスペクトしたりはしないわけですが、実際には、ポーの『黒猫』風に大家を壁に塗り込んだところで、差別がなくなることはないわけで。

 この問題については、また別の機会に取り上げようと思います。

*1:うち2名は非公開で1人は自分

*2:ちなみにエルサレム賞の公式サイトは4位