【1/17 東京】戦争反対――――――占領終結

 転送歓迎

 緊急集会のお知らせです。

 18日午後の大塚集会(映画「レインボー」上映、岡真理さん講演)とは別に、17日夜にも集会を行います。

*準備期間が非常に短いため未確定の部分もありますが、お知らせします。一部変更になることがあることをお断りしておきます。転送していただける場合は、この部分も一緒に転送願います。

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戦争反対――――――占領終結
ガザ攻撃に抗議する

 イスラエルによるガザ攻撃が世界を驚かせ、震撼させています。おびただしい命が奪われ、暮らしが破壊されています。世界の平和団体が抗議の声をあげ、日本でも数々のアピールが出されています。下記の緊急集会を開催します。現代アラブ文学研究者の岡真理さん、ジャーナリストの小田切拓さんにお話していただきます。ぜひともご参加ください。

日時:1月17日(土)午後6時〜8時(開場5時30分)
会場:HOWSホール
http://www3.ocn.ne.jp/~hows/map.pdf

東京都文京区本郷3−38−10 さかえビル2階
電話03−3818−2328

参加費:500円

講演:私たちに何ができるか  
岡 真理さん(現代アラブ文学、京都大学准教授)

http://www.h.kyoto-u.ac.jp/staff/223_oka_m_0_j.html

主な著書:

研究テーマ:
 エドワード・サイートが「オリエンタリズム」と命名した、世界を「西洋」と「西洋」ならざる世界に二分し、両者のあいだには本質的かつ絶対的差異(世界差)があるとするような思想を批判し、こうした「世界差」が例えば第一世界における第三世界の女性をめぐるフェミニズムの言説や、文学作品における第三世界表象、そして第三世界の文学作品の読みという具体的実践においていかに生産・再生産さら、いかなる政治的効果を発揮しているか、そうした認識や実践が植民地主義の歴史とどのように関係しているかについて分析、考察する。また、パレスチナ問題について、ガッサーン・カナファーニーをはじめとするパレスチナの作家の思想をプリーモ・レーヴィなど西洋の作家たちの思想に接続することで、「難民」を近代の思想問題として捉え直すことで、「パレスチナ」を普遍的な思想的課題として考究する。

 「パレスチナ人とは、シオニズムというナショナル・イデオロギーに支えられたイスラエルのナショナル・ヒストリーの犠牲者であった。『ユダヤ人』の『人種的他者』として『アラブ人』という『敵』を同定し、彼らをパレスチナから徹底的に排除することによって、パレスチナに対して超歴史的な権利を有する『ユダヤ人』という主体を立ち上げるシオニズム史観において、祖国を剥奪され難民となって離散と流浪を強いられるパレスチナ人の悲劇は居場所をもたない。パレスチナ人の人間解放とは、このイスラエルのナショナル・ヒストリーにおいて抑圧され、否定される『パレスチナ人』の記憶を『歴史』のなかにいかに回復するかに賭けられている。だが、シオニズムの合わせ鏡のように、パレスチナ人の解放の言説において、自らの他者として敵を同定し、抵抗の主体として『パレスチナ人』というアイデンティティが構築されるとき、その対立の枠組みに収まらない女たちの経験は排除され、抑圧される。ホーリーの作品は、これら女たちの経験をもパレスチナ人のナクバとして作品に刻み、パレスチナの解放の言説が抑圧する出来事の記憶を回復することで、『歴史』というものの別のあり方、別の可能性を描いている。極言すれば、それは、ネイションによる占有から歴史を解放する試みと言えるだろう。」(岡真理『アラブ、祈りとしての文学』より)

コメント:小田切拓(ジャーナリスト)

 「第二次インティファーダは、「イスラエルによるパレスチナ全土のガザ化プロセス」という視点で、取材を続けてきましたが、それがほぼ完了し、再度ガザに対する新しいステージが始まったというのが、今回の事態ではないでしょうか。 ガザの人々の第一次インティファーダでの戦い方が、「石」と「人口」による戦いであり、それによって、少なくともイスラエルオスロ合意という交渉の場に出ることを選ばざるをえないとすれば、第二次インティファーダは、ガザの人口を逆手に取り、人々を殺害するよりも証拠が残りにくい形で苦しめることで、イスラエルは多くの物を手に入れました。
 そしてパレスチナ全土が、ガザのようなゲットーと化し、そこでの生活維持の費用は、日本を含めた外からの援助で賄う、というシステムが整えられ、国際社会のイスラエルに対する圧力が一般的にみて弱められた状況で、今度は、ガザでの殺害のレベルを格段に上げた、というのが今回の事態だと私は捉えています。イスラエルの選挙、パレスチナ大統領(ファタハ)の任期切れなど、背景には様々な理由があるのでしょうが、見逃すことが出来ないのが、住民の大半が難民というガザの、イスラエルによる切り離しが始まったと捉えるべきだと思います。
 10数年前に初めてパレスチナに行き、01年からパレスチナに絞って報道する中で、一環してガザに拘ってきましたが、それは同時に、今回の舞台が、自分にとっては庭先のようなエリアであることにもなります。だからこそ、今回のような場では、どのようなサイズの場所で、どんな状況の中、人々がどんな面持ちでイスラエルの侵攻に晒されているのかを、なるべく客観的にかつ具体的に解説するべきだと考えています。
 気持ちに任せて語るのは簡単ですが、ある意味冷徹に語ることを自らの役割と捉え、短い時間ですが、事の深層に踏み込みたいと考えています。我々に何が出来るかについても、時間が許す限り触れる所存です。」

私も呼びかけます:

秋元理匡(弁護士)阿部浩己(神奈川大学法科大学院教授)安斎育郎(立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長)安藤博(非暴力平和隊・日本)五十嵐正博(神戸大学大学院国際協力研究科教授)池田香代子(翻訳家/世界平和アピール七人委員会メンバー)石田勇治(東京大学教授)板垣竜太(同志社大学伊藤和子(弁護士、ヒューマンライツ・ナウ事務局長)伊東きくえ(Link to Peace代表)井上正信(弁護士)井堀哲(弁護士)上原公子(元国立市長)大島和夫(京都府立大学教授)大竹誠(デザイナー)大内要三(平和に生きる権利の確立をめざす懇談会)岡本三夫(広島修道大学名誉教授/岡本非暴力平和研究所所長)小田切拓(ジャーナリスト)亀田博(金子文子・朴烈研究)鍵谷明子(東京造形大学教授)梶村太一郎(ベルリン/「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」顧問)金子マーティン(日本女子大学教授)川崎けい子(映像ディレクター)河村健夫(弁護士)きくちゆみ(著作・翻訳家/環境・平和活動家)木瀬慶子(憲法9条―世界へ未来へ連絡会・事務局スタッフ)北村肇(「週刊金曜日」編集長)君島東彦(立命館大学国際関係学部教員/非暴力平和隊・日本共同代表)金栄(ルポ・ライター)桐生佳子(RAWAと連帯する会)桐原尚之(全国「精神病」者集団)清末愛砂(島根大学教員)栗田禎子(千葉大学教授)黒木英充(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)小松浩(神戸学院大学法学部教授)小山潔(ウラニウム兵器禁止条約実現キャンペーン事務局長)坂上香(映像ジャーナリスト/津田塾大学教員)佐藤和義(民主主義的社会主義運動MDS)佐原徹哉(明治大学教員)しみずさつき(RAWAと連帯する会)清水竹人(桜美林大学教員)清水雅彦(札幌学院大学教授)ジャミーラ高橋アラブイスラーム文化協会)杉浦ひとみ(弁護士)鈴木国夫(桜丘9条の会)鈴木敏明(映像作家)高橋哲哉東京大学教授)高橋博子(広島平和研究所講師)田中利幸(広島平和研究所教授)俵義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長)寺尾光身(名古屋工業大学名誉教授)戸田清(長崎大学教授)南雲和夫(法政大学講師)新倉修(青山学院大学教授)西谷文和(イラクの子どもを救う会代表/フリージャーナリスト)二谷隆太郎(本郷文化フォーラムワーカーズスクールHOWS)丹羽徹(大阪経済法科大学教授)中富公一(岡山大学法学部教授)野平晋作(ピースボート)波多野哲朗(東京造形大学名誉教授)林英樹(RAWAと連帯する会)林博史関東学院大学教授)廣瀬理夫(弁護士)平野健(中央大学教員)服部泉(東京。をプロデュース?準備会副代表)坂東通信(電力労働運動近畿センター常任幹事)星川淳グリーンピース・ジャパン事務局長)益岡賢(日本東チモール協議会/翻訳者)増田都子(東京都学校ユニオン委員長)松野明久(大阪大学教授)松宮孝明立命館大学教授)三輪隆埼玉大学教員)村井敏邦龍谷大学教授)本山央子(アジア女性資料センター事務局長)森英樹(龍谷大学教授)森口貢(「長崎の証言の会」事務局)森広泰平(アジア記者クラブ事務局長)ヤスミン植月千春(カーヌーン[アラブの琴]奏者)山本眞理(全国「精神病」者集団会員)矢野秀喜(平和と生活をむすぶ会)横原由紀夫(広島県原水禁元事務局長/第9条の会ヒロシマ世話人)吉田好一(国際人権活動日本委員会代表委員)和田隆子(第9条の会・オーバー東京)渡辺美奈(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」)

主催:平和力フォーラム
192−0992 
八王子市宇津貫町1556 東京造形大学・前田研究室
電話 042−637−8872  メール maeda@zokei.ac.jp